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若手現場監督必見!職人さんと信頼関係を築くための5つのポイント

コミュニケーション

はじめに:なぜ職人さんとの信頼関係が大事なのか

現場監督は、ただ工程を管理するだけの存在ではありません。大工さん、鉄筋屋さん、左官屋さん…それぞれの職人さんと信頼関係を築けるかどうかで、現場の雰囲気や仕事の効率、仕上がりが大きく変わります。

私自身、入社当初は「段取りを伝えればいい」と思っていましたが、現場はそう単純ではありませんでした。

工事は人が動かすもの。信頼関係があれば、作業は早く正確に進みます。

ここでは、職人さんと信頼関係を築くための5つのポイントをご紹介します。


1. 職人さんの作業リズムを尊重する

新人の頃、朝一番に「今日はここまでお願いします」と一方的に伝えたことがあります。しかし実際には、コンクリートを打つ前に細かい調整が必要で、職人さんたちはすでに段取りを考えていました。

「監督さん、まずは俺らのやり方を見てみな」と言われたとき、ハッとしました。それ以来、まずは職人さんの作業の流れを理解し、必要があれば「この工程までにお願いできると助かります」と相談するようにしています。


2. 専門用語や段取りを理解する

ある時、鉄筋工の職人さんに「スペーサー足りてるか確認して」と言われ、最初は何を指しているのか分かりませんでした。

その後、鉄筋の図面を見返したり、現場で聞きながら少しずつ用語を覚えました。

次に同じやり取りをしたときに理解できると、「お、覚えたな!」と笑ってもらえて距離が一気に縮まりました。

専門用語を覚えることは知識のためだけではなく、信頼関係を築く第一歩だと感じます。


3. 無理なスケジュールを押し付けない

工期に追われていた頃、つい「今日中にここまでお願いします」と無理を言ったことがあります。結果、仕上がりが雑になり、やり直しが発生しました。

職人さんは、一度作ったものをやり直すことをとても嫌います。そのため、無理なスケジュールを押し付けると、作業効率が下がるだけでなく、職人さんとの信頼関係にも悪影響が出ます。

その時に職人さんから言われたのは、「早く終わらせたいのは分かるけど、やり直しの方がもっと時間かかるよ」という言葉。

それ以来、ただ急かすのではなく、「この工程を守ると次がスムーズにいきます」と伝えるようにしています。

また、修正や追加の指示は後出しではなく、作業前や作業中に伝えることが大切です。後から伝えると混乱や不信感につながるため、早めに相談・指示することが信頼関係の基本となります。


4. 安全と品質のバランスを取る

ある左官工の方が、高所作業で安全帯をつけずに作業していたことがありました。

最初は「危ないからつけてください!」と強い口調で注意しましたが、少し反発されました。

後で冷静に「もし落ちたら作業が止まるし、ご家族も心配しますよ」と理由を伝えると、納得して安全帯をつけてくれました。

単に「ルールだから」ではなく、「なぜ必要か」を伝えることが大事だと学んだ瞬間です。


5. 感謝とコミュニケーションを忘れない

一日の終わりに「今日はありがとうございました」と声をかけるだけで、職人さんの表情が柔らかくなります。

また、休憩時間に軽く雑談を交わすことで、現場の空気は大きく変わります。

特にベテランの職人さんは若手監督をよく見ています。雑談の中でアドバイスをもらえることも多く、自分の成長にもつながります。

日々の挨拶やコミュニケーションの積み重ねが、信頼関係の基盤になります。


まとめ:若手現場監督が意識すべきこと

現場監督は「段取りを指示する人」ではなく、「現場をまとめる人」です。技術や知識だけでなく、職人さんとの信頼関係を築く努力こそが、現場を円滑に進める鍵となります。

今回紹介した5つのポイントを意識することで、職人さんとの距離は縮まり、作業効率も上がります。

  • 職人さんの作業リズムを尊重する
  • 専門用語や段取りを理解する
  • 無理なスケジュールを押し付けず、修正や追加指示は作業前・作業中に伝える
  • 安全と品質のバランスを取る
  • 感謝とコミュニケーションを忘れない

まずは小さな感謝の一言から。信頼関係は毎日の積み重ねで築かれます。若手監督でも、意識と行動次第で現場は驚くほどスムーズに進むのです。