「1級と2級、どっちを受けるべき?」と迷う人は多いです。
受験資格や試験範囲、合格率、取得後の仕事内容や年収など、違いをしっかり理解しておくことで、自分に合った進路を選びやすくなります。
この記事では、現場監督として働く筆者の経験も交えながら、1級と2級の違いをわかりやすく解説します。
受験資格の違い
まず大きなポイントは 学歴と実務経験年数 です。
学歴 | 1級 受験資格 | 2級 受験資格 |
---|---|---|
大学・高専卒(指定学科) | 実務経験3年以上 | 実務経験1年以上 |
専門学校卒(指定学科) | 実務経験3年以上 | 実務経験1年以上 |
高卒(指定学科) | 実務経験10年以上 | 実務経験3年以上 |
その他 | 実務経験15年以上 | 実務経験5年以上 |
👉 ポイント
- 学歴が高いほど短い実務経験で受験可能
- まず2級を取得してから1級にステップアップする人も多い
試験内容の違い
次に試験の範囲と内容を見てみましょう。
1級
- 1次試験:択一式(学科、幅広い範囲)
- 2次試験:記述式(施工計画・施工管理・技術的経験記
2級
- 1次試験:択一式(範囲は狭め)
- 2次試験:記述式(実務寄りの内容)
👉 1級は 範囲が広く、論理的に説明する力が求められる のに対し、2級は 基本知識と実務寄りの理解 が重視されます。
合格率の違い
過去のデータを見ると、
- 1級一次試験:合格率30〜40%前後
- 1級二次試験:合格率30%前後
- 2級一次試験:合格率40〜50%前後
- 2級二次試験:合格率40%前後
👉 「1級は狭き門」という印象ですが、過去問中心に効率よく勉強すれば独学合格も十分可能です。
仕事内容の違い
資格によって、担当できる工事の規模や役割に大きな差があります。
1級土木施工管理技士
- 請負金額が4,500万円以上(建築一式工事は9,000万円以上)の工事で、監理技術者または主任技術者として配置可能です。
- 大規模な公共工事やゼネコンの主力案件など、数億円規模の現場を任されることも増えます。
2級土木施工管理技士
- 請負金額が4,500万円未満(建築一式工事は9,000万円未満)の現場で主任技術者として活動できます。
- 主に小~中規模の民間工事や下請け案件が中心となります。
👉 つまり、1級を持つと 数億円規模の大規模工事 を任される可能性が出てくるため、キャリアの幅が一気に広がります。
年収・キャリアへの影響
- 資格手当:1級は月1〜3万円、2級は数千円〜1万円程度が相場
- 昇進:主任技術者や現場代理人として昇格しやすくなる
- 転職:ゼネコンや公共工事に関わる企業で評価されやすい
👉 年収やポジションの違いは大きく、資格がキャリアアップの鍵になります。
まとめ:どちらを目指すべきか?
- 若手(実務経験が浅い人) → まずは2級を取得してステップアップ
- すでに実務経験が豊富な人 → 最初から1級を狙うのもアリ
最終的には 1級を持っていることでキャリアの幅が大きく広がる ため、長期的には1級取得を目指すことをおすすめします。
今日もありがとう!また!👋