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ゼネコン勤務で年収1000万円は可能?役職別・年代別の給与水準を公開

キャリア

建設業界の中でも『ゼネコンの年収』って気になりますよね。私も就活生のときは、一番に年収に関して調べていました(笑)

結論、年収1000万円は十分、可能と言えます。

社会インフラや大規模建築を支えるゼネコンは、その規模や案件の重要性から「給与が高い」「安定している」というイメージを持たれがちです。

一方で、激務や転勤の多さもよく語られるテーマ。就職活動中の学生や、転職を考える社会人にとって「ゼネコンの給料って本当のところどうなの?」という疑問は尽きません。

この記事では、ゼネコンの平均年収や役職ごとの給与水準について分かりやすく解説していきます。

目次の通り、「ゼネコンとは?」というところから「将来のキャリア」などに関して参考にできると思います!

ゼネコンとは?

ゼネコンとは「ゼネラル・コンストラクター(General Contractor)」の略で、大規模な建設工事を総合的に請け負う企業のことを指します。

道路や橋、ダムなどの土木工事から、オフィスビルやマンションといった建築物まで、企画・設計・施工・管理を一括して担うのが特徴です。

もう少しわかりやすく言うと、建設業にはそれぞれの作業の専門の方がいます。

『足場を組む人・鉄筋を組む人・型枠を組む人・コンクリートを打つ人・機械を操作する人』

これらの職人をまとめあげて建設物を完成させるための工事の管理を行う仕事です。その中で、プロジェクトを企画したり、建設物を設計したりもしますよ〜ということです。

また、工事を直接行う下請け業者(サブコン)を統括し、プロジェクト全体をマネジメントする役割もあったりします。

代表的な大手には「鹿島建設」「大成建設」「清水建設」「大林組」「竹中工務店」の5社があり、これらは「スーパーゼネコン」と呼ばれています。みなさんも耳にしたことはあるのではないでしょうか?

ゼネコンの平均年収

国税庁の「民間給与実態統計調査」によれば、日本人の平均年収は約460万円(2023年時点)。

一方で、ゼネコン大手の平均年収は900万円〜1,100万円台に達するケースが多く、全体平均を大きく上回っています。

直近のデータによると、鹿島建設は約1,177万円、大成建設は約1,050万円前後、大林組は約1,060万円、清水建設は約980万円と公表されています。竹中工務店は非上場のため有価証券報告書は存在しませんが、就職四季報や業界調査データによればおおよそ900万円前後と推測できます。

比べて、準大手・中堅ゼネコンでも600万〜900万円ほどの水準が一般的で、スーパーゼネコンには劣るものの、日本の平均水準から見れば「高年収の業界」といえます。ただし、初任給を見るとスーパーゼネコンと同等である会社も存在します。

なので「準大手=スーパーゼネコンほどではないが、依然として日本平均よりかなり高い」という立ち位置ですね。

年代別・役職別の年収推移

ゼネコンの年収は年齢や役職によって大きく変化します。

  • 20代前半:(新入社員〜若手現場監督)年収400万〜500万円台が目安。現場手当や残業代によって幅が出ます。
  • 30代(主任・工事長クラス):年収600万〜750万円前後。現場を任されるようになり、マネジメント能力も評価される時期です。
  • 40代(課長・次長クラス):年収800万〜950万円前後。大規模案件を統括する立場となり、責任に見合う収入が得られます。
  • 50代(部長クラス以上):1000万円を超えるケースも多く、スーパーゼネコンでは役員候補クラスになると1500万円以上に達することも少なくありません。

実際、残業時間や手当次第でもありますが、20代で年収700万円に到達しているケースもあります。海外勤務手当を含むと1000万円前後もらってる人も、、、

「平均値」と「現実の肌感覚」には開きがあるため、就職・転職を考える人は、会社規模や現場環境の違いにも注目してみてください。

また、ゼネコンは「年功序列+実績評価」の両方が色濃く残っている業界で、経験年数と資格取得の有無によって昇進スピードが左右されます。

特に「1級土木施工管理技士」や「一級建築士」といった資格は昇格の条件となる場合が多く、年収アップのカギとなります。

ゼネコンで年収を上げる方法

ゼネコン業界は平均的に高年収といわれますが、他会社はもちろん、同じ会社・同じ年代であっても年収には差が生まれます。その差を分ける要素は主に『資格』『配属』『働き方』『転職』の4つです。

1. 国家資格を取得する

ゼネコンで年収を上げる最も確実な方法は、専門資格を取得することです。特に以下は昇進・昇給に直結します。

  • 1級土木施工管理技士
  • 1級建築施工管理技士
  • 一級建築士

これらは所長や課長職に昇進する際の必須条件になることが多く、取得しているかどうかでキャリアのスピードが大きく変わります。会社の制度によっては、30歳前後で1級施工管理技士を取得した人は、取得していない同期に比べて年収が100万円以上高いケースもあります。

さらに、難易度が高く重宝されるのが『技術士』です。管理職でも所持している人はそんなに多くありません。もし、若いうちに取得することができれば、必ずキャリアアップにつながると思います。

挑戦あるのみってことですね!

2. 大規模案件・海外案件に関わる

同じゼネコンでも、配属される現場によって給与は変動します。特に以下の現場は手当が厚く、年収アップにつながります。

  • 大都市圏の大規模再開発プロジェクト
  • 海外赴任(住宅手当や危険手当が支給される場合あり)
  • 長期プロジェクトの所長・主任ポジション

例えば、海外駐在員のケースでは30代でも年収が1000万円を超えることがあります。スーパーゼネコンを中心に「若手でも海外に挑戦できるチャンス」があるので、積極的に手を挙げることが収入面でもプラスに働きます。

また、働き手が減少している現在では、若いうちから責任ある立場を任されるチャンスが多いにあります。向上心のある方は、ぜひ挑戦してみてください!

3. 残業代・手当を活用する

現場監督の年収を押し上げている大きな要因は、残業代や各種手当です。前述の通り、基本給が高い傾向があるため、自ずと時間あたりの残業代も高くなります。

私自身も25歳で年収700万円に到達しましたが、その内訳の大部分は残業代と現場手当によるものです。

もちろん「残業すれば稼げる」というのは賛否がありますが、現実として若手のうちは残業代が収入の大きな部分を占めます。効率よく経験を積みながら稼ぎたいなら、繁忙期の現場で実績を重ねるのも一つの方法です。

⚠️注意点として、働き方改革による残業時間規制があるため、時間管理は非常に重要となります。

4. 転職によるキャリアアップ

ゼネコン業界は新卒入社が多いですが、中途採用市場も活発です。特に公務員や中堅ゼネコンからスーパーゼネコンへの転職、あるいはゼネコンからデベロッパーや外資系企業への転職は、年収が大幅に上がるチャンスです。

例えば、中堅ゼネコンで年収600万円だった30代が、スーパーゼネコンに転職して700万〜800万円に上がるケースは珍しくありません。施工管理の実務経験と資格があれば市場価値は高く、複数社から内定を得られることもあります。


ゼネコンで年収を上げるためには、『資格』『配属』『働き方』『転職』という複数のルートがあります。自分のキャリアプランと働き方のスタイルを照らし合わせながら、どこで収入を伸ばしていくのか戦略的に考えることが重要になります。

まとめ:ゼネコンで年収1000万は十分可能!

ゼネコン業界は、平均年収が日本の民間企業平均を大きく上回る「高年収の業界」です。スーパーゼネコンでは平均900万円〜1,100万円台、準大手・中堅でも600万〜900万円前後が目安です。あくまでこの数字は平均年収のため、1000万円も手が届きそうです。

年代別・役職別に見ても、20代は400〜500万円台、30代で600〜750万円、40代で800〜950万円、50代以上では1000万円を超えることも多く、残業や手当次第では、若いうちからも高水準の年収を得られます。

年収アップに向けて
  • 国家資格を取得して昇進や手当の条件をクリアする
  • 大規模案件や海外案件に積極的に関わる
  • 残業代や手当を効率的に活用する
  • 転職によるキャリアアップも視野に入れる

現場経験を積みつつ、自分の強みを伸ばし、将来の昇給や役職昇進を見据えて、自身のキャリア戦略を立てていきましょう!