はじめに:合格率が気になる人へ
「1級土木施工管理技士って難しいって聞くけど、実際どれくらいの人が合格しているの?」
受験を考えている人なら、まず最初に気になるのが合格率や難易度です。
この記事では、一次試験と二次試験の合格率データ(過去5年分)を紹介しながら、それぞれの難易度を解説します。
各試験の合格率と難易度
一次試験の合格率と難易度
一次試験はマークシート形式で、学科知識を幅広く問われます。
直近5年の合格率は以下のとおりです。
年度(令和) | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和7年度(2025年) | 47,715人 | 20,547人 | 43.1% |
令和6年度(2024年) | 51,193人 | 22,705人 | 44.4% |
令和5年度(2023年) | 32,931人 | 16,311人 | 49.5% |
令和4年度(2022年) | 38,672人 | 21,097人 | 54.6% |
令和3年度(2021年) | 37,726人 | 22,851人 | 60.6% |
出題範囲は広いものの、過去問を徹底的に繰り返すことで対応可能です。
学歴・実務経験がなくても 19歳以上であれば誰でも受験できます。
これは近年合格率が減少傾向である原因の1つと考えられます。
- 参考書でのインプット・過去問でのアウトプットで反復学習する
- 現場での経験を活かして、自分の得意分野で勝負する
- スキマ時間を利用し、日々の学習を継続する
二次試験の合格率と難易度
二次試験は記述式で、実務経験に基づいた答案作成が求められます。
直近5年の合格率は以下のとおりです。
年度(令和) | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和6年度(2024年) | 27,220人 | 11,224人 | 41.2% |
令和5年度(2023年) | 27,304人 | 9,060人 | 33.2% |
令和4年度(2022年) | 24,462人 | 7,032人 | 28.7% |
令和3年度(2021年) | 26,558人 | 9,732人 | 36.6% |
令和2年度(2020年) | 24,204人 | 7,499人 | 31.0% |
出題内容は「経験記述」と「施工管理の応用力」を問う問題です。
受験には実務経験が必須(一次試験に合格後、所定の実務年数が必要)です。
二次試験は「現場経験をどう言語化するか」が合否を分けます。 一次試験よりも入念な準備が必要と言えるでしょう。
合格率から見ても容易に合格できるとは言えません。必要なら、試験対策講座を受講するのも1つの手でしょう。
- 自分の担当工事を振り返り、工程・安全・品質管理での具体的な経験を整理する
- 過去問や模範解答を参考に、文章で分かりやすく伝える練習を重ねる
- 答案添削サービスや上司や先輩に添削してもらうことで、実務経験をより正確に文章化できる
一次試験と二次試験の違いまとめ
試験区分 | 合格率(直近5年平均) | 出題形式 | 受験資格 | 難易度ポイント |
---|---|---|---|---|
一次試験 | 約50% | マークシート(学科) | 学歴・実務経験不要 | 広範な知識の暗記が必要 |
二次試験 | 約34% | 記述式(経験・応用) | 実務経験必須 | 経験をどう文章化するかがカギ |
まとめ
1級土木施工管理技士の合格率は、一次試験で約50%、二次試験で約34%と決して簡単ではありません。
過去5年の合格率推移を見ると、毎年一定の難易度で推移していることがわかります。
過去問を中心に学習していき、先輩や上司に協力してもらうといいでしょう。必要ならば試験対策講座を受講しましょう。
大切なのは「試験の特性に合わせた準備」を積み重ねること。正しい準備をすれば、現場で働きながらでも合格は十分に狙えます。